13年7月吉日
この6月、新規開業したサガハイマット(九州国際重粒子ガン治療センター)という鳴り物入りのガン先端医療施設を訪れた。 新幹線新鳥栖の駅前にある。 総投資額150億円。 佐賀県(20億円)、福岡県(14億円)、鳥栖市(4億円)、九州電力(40億円)その他の寄付で賄うという。 (九電のことは末尾に記す,まだ3億円しか払ていない) 九州地図を広げてみれば、九州新幹線、九州高速道路がクロスする鳥栖インターだがあり、九州のかなめ日立地することは歴然としている。集客力は抜群である。 国内4カ所目、民間では初。九州で初。「切らずに治す」が看板。 ガンのことなど全くの素人であるが、一発で治るというから凄い。 金さえあればガンは不治の病では無くなった。 放射療法の一つで、光の速さの約70%に加速した炭素イオンを、ガン病巣にピンポイントで照射する最先端の治療法だそうな。 痛みもなく通院でよいという。 開業間もないので押すな押すなの病院風景を想像して行ったがロビーはただ今ゼロで!あった。 受付嬢が一人。 ブロガーとしての義務?でチョットダケ会話 みな開業医からの紹介で来る。 予約制なので・・・・と云うことであった。 昼時なので食堂は?と聞いたらそんなもんは無いそうな 折角来たので応接椅子にチョットダケ座り、豪華なトイレで用を足し、厚かましくセルフのコーヒーを一杯ご馳走になった。(予は市県民税の納付者である) 治療費はザット300万円也。健康保険は適用されない。金持ちさんはどうぞ!と云うことだろう。 現在適応患者の7%程度が利用しているとか。 国は健保適用が無いということは+。 しかし、私立の施設に地方自治体や電力会社が支援するというのはちょっと解せないが・・・これは裏で原発マネーと佐賀県が深くかかわっているという。 問題はなんで貧乏県の佐賀に作らねばならなかったのかおおいに疑問がある。 開業日の6月1日、九州電力松尾会長は開院のお祝いに招かれ、まだ3億しか実行していない。「現在、原発停止で1日、10億円の赤字だ。4日早く運転すれば何でもない!」(自分がOKと言った以上寄付はするよ!)と本音をもらし物議をかもした。 本物件が佐賀県知事の要請で会長がOKして薦められたことは明らかである。 大口スポンサーとしては佐賀銀行、久留米大学、聖マリア病院、古賀病院などが甲板に書いてあった。 彼らは明らかに利害が一致する。お金の受け入れと患者の搬入に稼ぎがあるからであろう。 公営ならまだしも民間の病院は自己資金をもとに借入金など他人資本を合わせて開業するのが当たり前だ。 それに鳥栖で開業しても患者は福岡県が大半だという。佐賀県はほんの5%の予測。 納税者の端くれとしては納得いかない資金調達方法である。 九電、県、市などがなぜ300万もポンと払える金持ちのがん患者を支援するのか理解に苦しむ施設である。 いっそ治療費を倍額にして寄付はやめるべきであるし、九州電力は九州の電力利用者から集めた40億を会長の一存で・・・・ポンと勝手に40億円も寄付をするなど許されない行為であろう。
by nandemo29
| 2013-07-29 14:14
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