17年6月。
中村仁一著 「大往生したけりゃ医療とかかわるな」幻冬舎新書 5年前に同医師の同名の著書をを紹介した。 本著は「介護編」としてある。 同氏もどうやら後期高齢者の仲間に入られたようだ。 人間相応の年齢にならないとわからないことが多い。 京都大学での老人相手の開業医。 自然死の良さを主張する。 なかなかの信念の持ち主である。 ぶっちゃけたはなし。 昨近の高度なしかも過剰すぎる医療。延命のための延命医療,胃瘻などを非難する。 1割しか負担しないで他人の援助で9割を負担させ延命治療することへの貴重な意見を述べておられる。 自然死の良さと主張をされる。 現在の医療は金のために医師が行う業(ゴウ)である。 たとへ治らないでも患者からは文句は言われない。 (最近介護施設に入所中の姉が食が細った・・・ということで・・有名な総合病院へ同伴した。かかりつけの介護専門の医師からぜひ行くようにと指示されたのだ。衰弱した患者なのに3度も念書を欠かされ高度な検査を朝から晩まで受けた。どこも悪いところはない!と言われた。介護専門の医師曰く、今度食が細ったら精神病院です!この検査で病院は10万ほど稼いだ) ちゃんと近親者の念書をとっている。 まあ治ったらほめてもらえる。 死亡に至る統計などいい加減でだれも文句は言わない。 例えばボケにつける薬などない。進行を遅らせる薬などない。ボケの完全予防法はボケる前に死ぬこと(^_-)-☆ 風邪をなおす薬はない。 昔は自然死が当たり前だった。 死に時が来たら食べなくなり目をつむる。 周囲はそっと見とればいい。 回りで「お父さん私がわかるか!」などと騒ぐのははた迷惑である。 死にゆく人に無用な苦痛を与えてはいけない!などと主張する。 今回は地元の医師から強く専門医に見てもらうように勧められた。 著者は後期高齢者はいわば死刑執行をまつひ人と一緒ダ!という。 もうジタバタしなさんな! 医療とは決別しなさい! もう十分使い古した体にヤキをいれてもそれは無駄な抵抗だ!という。 当事者にとって中々難しいことかもしれない。 しかしむべなるかな! 自然死についてわれわれわもっと勉強する必要があるとつくづく実感した。
by nandemo29
| 2017-06-13 17:50
| 健康,百寿
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