ハウステンボス。このほどすったもんだの末、HISが20億円で買い取り経営権を取得した。
九州財界から10億円、佐世保市から実質10年間で100億円の援助。2年たっても収益体質が改善されない場合は撤退するとの内諾付き引き受けという。閉鎖の危機は一応免れた。 テーマパークはバブルのころの過熱反応化石である。九州でもシーガイア、スペースワールド、ポーセリングパークなどほぼ遺跡みたいになってしまった。 ハウステンボス(森の家)は地元西彼杵の役場の職員だった神近義邦氏が1983年オランダ村を設立、勢いに乗って1992年開業した。 ☜今は幽霊屋敷のホテルヨーロッパ。かっては1泊4万円也 勢いをつけたのは地元財界、中央経済同友会の今里会長、そして日本興業銀行の天皇といわれた中山素平頭取。そして日経新聞が絶大なキャンペーンをした。当時、農業高校出の神近氏は時代の寵児として連日もてはやされた。 ☜水面が美しいオランダの風景に数100億円を投資 無一文の青年がなんと2300億円の借金で立ち上げたのである。湯水のごとく金を使った。 そのほかに地元長崎県、佐世保市は道路など数100億円の公共投資に走った。 倒産してみれば皆犯罪行為だったといわれても致し方ない。神近氏は超大オレオレ詐欺師である。超大日本興業銀行は倒産。その他数行も泣く泣く再三にわたり債権放棄が繰り返されて来た。銀行はコンマ以下の金利で預金を集めその金を貸しているのだから債権切り捨ては国民の取り前が亡くなっているに等しいのである。 ☜メインビルはやや傾き加減 大体、あの施設の環境保全投資に600億円使ったとかチューリップ100万本を毎週入れ替えるとか馬鹿みたいなコストを掛けている。一人の入場者から3千何がしかの入場料を取って、1万円とか2万円宛て払っているようなものだろう。なんと設立以来1度も黒字になったことが無いのだ。09年3月期は赤字900億円 会社更生法適用の後の前経営者は天下の野村プリンシパルファイナンス。250億円も持ってきたのだが全損。あえなく降参撤退、今回はたったの20億で買い取った。HISがやっっても商売敵の他の同業旅行者は顧客の斡旋はあまりしないだろう。結果は日を見るより明らかだ。 数年後はもう価値はなく廃墟でしかなくなることだろう。なにしろ買っても固定資産税年間10億円が払えない。テーマパークは東京デズニーランドだけでいいのかも。 写真はいづれも08.11.6、中国・昆明で御世話になったガールフレンド(*^_^*)(広島大学・医学部留学生)を案内した時に写したものを使用。彼女はメチャ喜んだ
by nandemo29
| 2010-02-27 13:35
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