平成16年12月10日~13日。今年のテーマのひとつである世界遺産紀伊山地の南のと霊場めぐりに一応のけりをつけに出かける。
春の吉野、夏の大台ケ原、大峰山、そしていよいよ仕上げの霊場めぐりである。延々150kの山岳道であり、千年以上の歴史を持つ「大峰奥駆け修行」も今はいいとこどりをバスで駆け抜けてしまう。 高野山について 空海については歴史で習い、そのた数々の故事に触れ、わが国でもっとも優れた人の最右翼と心してきた。日本が生んだ世界人と司馬さんは評価している。 司馬遼太郎「空海のゆくへ」、陳舜臣の「曼陀羅の人 空海求法伝 」ほか、最近は18年もかけて書いたという夢枕獏「沙門空海 唐の国にて鬼と宴す」という分厚い本も読んできた。いちど行って空海を拝んでみたいと念願していた。 裏山の三山をぐるりと回って、山を下り、裏口から入った。いきなり奥の院にへと踏み入れることになる。さすが真言密教の本山であるわいと日本人らしい感傷にひたるこができた。 しかし、そぞろおりていくとびっくり仰天してしまった。墓だらけである。日本中からありとあらゆる金満家の、金亡者、それも古今東西はもちろん現在の一流企業までの墓がところ狭しと立ち並ぶ様をみて唖然とした(@_@;)次第である。またくだれば総本山はいいとしてほかに117ものお寺があるというのもうなずけない。社寺はなにも生産しないからみんな寄進、喜捨などによったのかもしれないがそれは、結果的には一般のひとの犠牲が払われたとしかおもえない。 バブルもいいとろである・・・としか評価しえない。これは空海本人がどうということにはまったくかかわりなくその後を継いだ人々の悪行であろうか。 無宗教で三無主義・・葬式なし、院号なし,墓なし・・・の信奉者にはこのうえなく、奇異にうつる。もう高野山にくることはないでしょう。さらばじゃ。 熊野三山 熊野本宮,那智大社、熊野新宮と中辺路を歩く
by nandemo29
| 2005-01-17 15:19
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