4月2日、高校の同窓会があった。
小生の誕生日に合わせたようにいつも桜花が謳歌するこの時期にある。 (久留米・百年公園に桜の植樹をしたことが直接の動機である) 喜寿ともなると参加者はだんだん減ってきて(特に東京からの参加者が激減した。カネとヒマをかけてわざわざ九州くんだりまで行くことなど小うるさいワ!という年ごろになってきたのだろう)。それでも60名余の参加者があった。 中学や大学は世話人が途切れて、なんとなく無くなってしまったが、高校は名世話人のT君がおり、30年余り連綿と開かれている。 茨城県からはるばる来たゼ!という女丈夫が挨拶に立ち、「地震の無いふる里九州に帰り、1年ぶりにゆっくり眠れる夜を過ごしました。向こうでは毎晩のように決まって地ゆれがあり真夜中だと朝までそのまま眠られません」・・・・と挨拶した。 3・11以来、地震速報!!テレビの片隅にテロップが流れるたび、またかいな~などと呑気に思っていた。 一体全体、何回ぐらいおきているのかな~などと。 不謹慎だが昔、「一週間に十日来い!トコトントコトン!」という姐さん恋歌があった。まあそのくらいだろう・・と思っていた。 このほど発表された気象庁の地震実績によるとM1以上は年間、9723回あったという。正に驚異の範疇だろう。 一週間に十日じゃなく1日に30回である。チョットーオー!!この回数じゃあ恋も興ざめだろう。M5以上で600回。 地震一色列島、余震謳歌列島と言うべきか。 昨年の桜島は1日3回平均で噴煙したという。近くの霧島山の大噴火もあった。これらは全く地震とは関係ないそうだが、われわれ門外漢にとっては危ういことこの上なしである。 阿蘇山の大噴火の折には佐賀・吉野ヶ里まで火砕流で大木が流れ着いている。 3月には読売新聞が3年以内で70%の確率でM7の地震が東京にもやって来る可能性があるなどとした東大グループの意見を発表した。 知人に「東京以北には絶対行かない!いつなんどき地震に逢うかわからない君子危うきに近寄らずという主義を貫く」という人がいる。 現役時代には東京=知性と教養ということで毎年行った。しかしこの10年ほどはご無沙汰している。 東京の人たちは殆どリスクなど考えていない。東京の繁栄はいつまで続くのだろうか? 原子力発電の再稼働が秒読みにはいった。国家の存亡について、地震列島に住むわれわれが、みんなで考えることが必要かもしれない。
by nandemo29
| 2012-04-14 13:44
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