13年2月16日。
五家荘・久連子の山ににフクジュソウを観に行くことにしていたが、道路状況が悪く中止。今年は仰烏帽子山が昨夏の山崩れで入山禁止とか。 アクロス福岡でテレビ等で有名な岳人・無名山塾の岩崎元郎さんを迎えて新春座談会と銘打ってトークショウが行われた。 福岡で山岳ガイド・アンデニスタクラブを主宰する村岡氏の主催。 村岡氏は20年前の草創期のアミューズトラベルに5年ほど勤務。そのころからの付き合いで今回出席した。アフガニスタンの中村医師などへの支援者でもある。 主旨に賛同された岩崎氏はノンギャラどころか持ち出しで遠路はるばるお出でいただいた・・・というから(@_@;) 先にアミューズ社の廃業について書いたところものすごい反響があった。今回はそのこともテーマの一つと云う。 展示場では大船渡市の被災者でスタジオ経営する佐藤叶さんが来福されて被災写真展の展示会が行われていた。 ことの起こりは、村岡氏が311以来数回にわたって訪れ、被災者の皆さんを連れ出して、登山ツアーをしたことにあるという。大変ユニークな試みである。 佐藤さんは講演もされたが被災者にもかかわらず、無性に明るい人柄で聴く人々魅了してくれた。 岩崎元郎さんは基調講演とともに質問を受けながら、いつもテレビで拝見する和やかな笑顔で進められた。 山岳人として最近の遭難事故に思いを馳せておられた。 不破哲三さんの「一億二千万人総登山者化計画」と云うのからヒントを得て「山で失敗しない10の鉄則」という著作の中で、「みんなで登ろう、ふるさと八百名山」と銘打って全校都道府県にそれぞれ17ずつ、北海道には一つプラスで800の山を選出。 今、一億総ハクチ化が漫画やゲームやスマートホーンなどで推進?されている。 先日通勤電車にに乗ったらワンボックスの4人のサラリーマンがみな、スマートホンでゲームやメールをやっていた。昔から通勤電車は勉強の場!と決まっていた。小生など、いまでもちゃんと書籍を携えて電車に乗るとというのに!・・・・である。 「山で失敗しない10の鉄則」などの著作がある岩崎さんはいろいろ述べられた。 最近のツアー参加者は山はツアー会社がつれて行ってくれると思い込み、自律心の無い人が多くなった。体力に自信の無い人は参加すべきではない・・・とも。 登山の普及はある意味であなた任せの人達を造出する。登山人口を増やすということは柔道やスケートと同じく国会議員を出し、文科省を動かして初等教育から登山、自然などの事を教育することが必要かもしれない。日本は7割以上が山岳で構成された美しい自然に恵まれた国である。山に登れば元気になり医者いらず、薬要らずの健康国家が出来上がること請け合いである。 私が見本だ!イヨオーツ!岩崎さんが国会に出るべきだ!との声も上がった。 アミューズトラベルの二つの遭難の問題については同業者のことでもあり、厳しい批判は無かった。(参加者もどうにか生き延びてきた人ばかりである)会社としては山頂につれていく、予定を消化することが人気のバロメーターであり、中止の決断など本当に難しい! 双方とも下見をやっていなかった・・・・ことの問題なども言われたが、元アミューズ社嘱託として20年もガイドをされた高野さんは自費ででも下見を必ず行ってきたと断言された。赤字になることもあった・・とのことである。 以下は私見である。 私は60歳の時、7人乗りのマイカーを買い、グループで九州百名山を愉しむ会を立ち上げ、いずれも初めての山に通いつめ、完登した。 チョット高い鎗穂の縦走、北岳の縦走などもやったが、これらは事前に耐久訓練登山を行った。 また東北を初めて訪れ、日本百名山や白神山などを10個ほど一人で、初登りで実行したが、そう怖くはなかった。 まあ2千㍍程度の山は慎重にさえ計画を立てれば天候次第。なるべく早く登って、頂上で昼飯を食べ、早く目的地に着く。これが大原則だろう。自然をなめてはいけない。 アミューズはどちらの事故も雪が想定外だった!と言ったそうだがこれは東京電力と同じセリフである。 プロであり、商売であれば想定外などはあってはならない。 成らぬことはならぬである。
by nandemo29
| 2013-02-19 16:12
| 山
| TOP
|
ファン申請 |
||