18年7月3日。
台風7号が来襲するさなか九国博へ行った。 豪雨だから入館者が少ないはずと願って出かけた。 だから10時前についた。 駐車場もガラガラ。 入り口もこの通り⇓ 美術鑑賞は一人でマイペースに限る。 疲れたら椅子に座る。 誰に遠慮もいらないのが最高。 撮影可のが上下2点であった。 セザンヌ。ゴッホ、ゴーギャンが特筆。 ルノワール、モネ、マネ、ピカソなどなど。曰く「教科書や画集」で観た絵画が目の前にずらりと展示される圧巻に浸った。 諸事情によりもうこれだけの画展が行われることはないだろう・・とのこと。 今回はたっぷり2時間を費やした。身も心も放心してしまった。 しかし第一次世界大戦争下一個人がどうしてこれだけの絵画を蒐集できたのか? という疑問がわいてくる。 Who is Buhlre? いやドイツ人だからWer ist Buhlre?・・・かな? 日本でいえば松方コレクションみたいなもんかな?と思った。 いや違った。「エミール・ビュールレ」はマルクス主義者に一番の憎悪をもって糾弾されてきた「死の商人」だったのだ? ちょっと調べて見た。 彼はドイツで生まれ、スイスの銀行家の娘と結婚しスイスに帰化した。永世中立国スイスで武器商人として巨万の財をなした。 第2次世界大戦中に製造した武器をナチスはもちろん世界中に売りさばく兵器商人だった。 また、ドイツ・ナチスが「非芸術」とスタンプを押した印象派に魅せられ、絵画を買い続けたという。 まあ幸か不幸か彼のお陰で後世我々下級者が幸せなひと時を過ごせるのは人々を沢山あやめた軍需産業のお陰だった・・・とは皮肉である。 今後は個人を離れスイスのチューリッヒ国立美術館で保存されるという。
by nandemo29
| 2018-07-06 14:19
| 読書・雑学
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