2020・2・26。 葉室麟の小説を二作読んだ。 昨年彼が亡くなったことでNHKの土曜夕方の連ドラに取り上げられた。 彼は小郡出身。高校の後輩にあたるということで久留米での「はむりんを囲む会」に来ないか・・との誘いを受けたことがあった。 こうなってみると行っとけばよかった!などとあとの祭りで悔やむのが人間である。 主人公の菜々は鏑木藩の禄高50石の武士の娘、父が城主への進言を阻まれ切腹、母は難病で死去。 国を離れ隣国の城下へ女中奉公へ。 家事奉公。庭の草をろりながら「つゆ草」にホロリ。 「つゆ草ですね。この花は万葉では月草、俳諧では蛍草と呼ぶそうです」と若奥様から教えられる。⇒これが題名となってリエゾーンされていく。 奉公先の若主人も幼子を残して全く同じように江戸送りとなり菜々の活躍が始まる。 父の無念を晴らすため臼井六郎は仇討禁止令が出た明治9年に上京。 父亘理の言葉「蒼天をみよ」を信念として生きてきた。 幕末から明治維新まで偉い人が「ホンマカイナ!」と言うほど続々登場する。 山岡鉄舟、勝海州。 敵でいち早く上京、新政府高官・裁判官となった仇、一ノ瀬直久を追う。 最後にはわが鳥栖での事後談まで登場する。 ☟この小説の最終頁である。 主人公六郎は47歳。鳥栖で一番の資産家で貴族院議員の八坂甚八のもとでわらじを脱ぎ饅頭屋をしたとか。吾輩の祖母が明治10年生まれだから多分食ったかもしれない。話を聞けないのが残念である。 鳥栖駅前にあったという六郎の嫁さんの名前を冠した薄雪饅頭!
by nandemo29
| 2020-02-26 14:33
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