小説 ダイング・アニマル
このお盆休みに図書館から借りてきた本のリストです。 1) 東欧チャンス 大前研一 2) それでもやっぱりがんばらない 鎌田實 3) 明日の記憶 荻原浩 4) 焼身 宮内勝典 5) 必ず柔らかな明日は来る 曽野綾子 6) 花の歳時記 夏 鍵和田柚子 7) ダイング・アニマル いつもどうでも良い無目的的な本を手当たり次弟借りてくる。(もっとも自分で購入の請求も毎回してくる。上記の本のうち、3冊は小生が注文、買ってもらった本である) 高校野球のTV放送を横目で見ながらの暑さしのぎである。今日は小生が2年住んでいた街の宇部商業がベスト8へ進出した。めでたし!めでたし。監督の玉国さんとはちょっとだけお話したこともある人物である。 ところで、本日は皆さんの暑気払いにエロ小説を紹介する。お暇な方には是非一読を! ただし成人でない貴方、堅い貴方はここまでです(^'^)。以下入場禁止です。 「ダイング・アニマル」 フィリップ・ロス著 上岡伸雄訳 「わが情念を焼き尽くし給え。情欲に病む情念。死を背負う獣性に金縛りになった情念は、身の程をわきまえぬ」・・・・W・B・イェイツの詩から 著者の分身ともいえる、文芸評論家で62歳の性的人間、自由奔放にセックスの相手をみつけるディヴィッド。24歳のゴージャスな乳房を持つキューバ人の家庭に生まれた、生徒、コンスエラとの性愛ものがたり。 老人の生と性への執着、嫉妬、死の問題が扱われ、セックスの現場を赤裸々に描き出す。 著者、フィリップ・ロスは1933年生まれ、アメリカ文学界の重鎮、ノーベル賞候補のひとりと言われている。セックス描写度は渡辺淳一なみ、難解度では、わが大江健三郎,平野啓一郎と比肩されよう。とても小生の語学力では原文で読むことなどほぼ絶望である。この本はは翻訳ものでも難解さこの上ないのである。猥褻な単語をただ拾うだけかもしれない。もっとも大江の小説も得意(^^♪の日本語での記述であるが読了するには、大変な知的努力がいる。 忙しくて読めない貴方のために、ほんのさわりをチョットだけ(以下原文のまま) ただし以下未成年者の入場をお断りします(*^^)v。 「誤解しないで欲しい。コンスエラのような若い女性を通して、最後の若々しさが奮い立つなどといった思い込みを抱けるわけではない。きみはこれまでになく若者との隔たりを痛感することになる。彼女のエネルギーに、情熱に、若者らしい無知に、若者らしい知ったかぶりに、その隔たりは刻一刻、劇的に現れる。・・・・・・中略・・・・それは20歳の若者たちと野球をやるようなものだ。彼等と野球をやっているからといって、20歳に戻ったとかんじることはない。君は試合の一秒ごとに隔たりを感じてしまう。しかしすくなくとも、きみはベンチに座っているわけではない。 こういうことが起きるのだ。きみは自分の年齢を容赦なく感じることになる。それもまったく新しい形で。」 「男というものは、セックスという冒険に乗り出そうとしなければ、人生の問題の三分の二を回避することが出来るはずだ。通常は秩序だった我々の人生を乱すものはセックスである」 普通、ヴァギナは外から見えるし、それを手で広げることはできる。しかし彼女の場合、ヴァギナが花のように開く。カントがその隠れた場所から自発的に姿を現すんだよ。陰唇が外側に押し出され、盛り上がってくる。これはものすごく扇情的なんだよ。あのぬるぬるした、柔らかい隆起、それが触覚にも視覚にも刺激になる。秘密がエクスタシーとともに暴け出される。エゴン・シーレならこれを描くためになんでも差し出しただろう。ピカソならそれをギターに変えて「コンスエラは私が知る限り、外陰部を突き出して絶頂に達する数少ない女の一人だった。二枚貝が開いて柔らかくて滑らかな泡立つ肉が出てくるように、無意識に外陰部が突出してくる。最初のときはびっくりした。・・中略・・・・・描いただろう」 みなさん暑気払い如何でしょうか?イヤー・・・モット? 現代アメリカの自由奔放というか乱れたというべきか、性風俗がわくわくするほどたくみに描かれている。日本にもやがてこの嵐は間違いなく来るだろう。
by nandemo29
| 2005-08-16 21:15
| 読書・雑学
| TOP
|
ファン申請 |
||