男池→黒岳→前岳縦走
今年も黒岳へ行った。 おかげで今年も先日書いた「人生はカキクケコ」のケ・健康で新たなキ・興味をもって紅葉のすばらしさを見、カ・感動を得ることができたと感謝している。 少しは老いボレていても山登りはお悩にいいこと間違いないと確信している。自身、この数年、ここの山の単独での縦走が脚力のバロメーターと考えて過ごしてきた。今年は同行者計5人に恵まれた。2人が折り返し、3人は縦走。 このごろ一人歩きは危険だということをよく聞く。なかんずくこの山の縦走は九州でも屈指の脚力向け難コースのひとつである。 10月27日(金)7時自宅、8時40分男池着。登山開始9時。今年は台風の影響と秋に入っての高温、少ない雨量のため紅葉の期待は薄い。もともと急速に冷え込みがすすみ、葉っぱに離層の形成がうまくなされないと紅葉は美しくないという。 秋の夕暮れは早い。縦走なのですこし足早に歩を進める。紅葉・黄葉に彩られて森は息を呑むほど美しい。九州でもっとも豊かな樹林帯をひたすら登る。樹齢を重ねたエゾノキ・カツラ・ブナなどの巨根・巨木が包んでくれる。 予定通り一時間余でソババッケにつく。→ さすがに深山。まわりはもうすっかり紅葉が進んでいた。ほとんど絶句である。(昨年ほどないのは致し方ない、自然とはそういうものだ)) 今年はマユミの朱実が 殊に美しく秋空に映えていた。→ やはりここまで来ると深閑として訪うひとも少なく原生林のよさが実感される。平日なので登山者はちらほらしかいない。 あまり写真はとらないで急ぎ足で風穴につく。ここの名物コバウチハカエデの大木も岩にへばりつき毎年立派な彩りをみせる。小休止のあと、ここからいよいよ急坂となる。汗は滝のように流れ、眼鏡は曇る。後方の大船山の山腹の紅葉が一段と冴え渡っている。 12時20分黒岳・高塚山(1587m)頂上へ着く。→ 5組ほどの先客あり。 早々に昼食をすまし縦走路に向かう(例年は天狗にも行くが今年ははしょる)この縦走路から見る大船、北大船、引治岳、三股などの容姿はすばらしい。 前岳までは4つほどの峰を越えなければならない。これでもかというほどのアップダウンが待っている。一人だけテントを担いでくる若者にあった。今宵は坊がずるでテントを張るという。この坂は対向者のほうが何倍もきついだろう。つくころは真っ暗だろう。秋の日はつるべ落としだ。 やっとの思いで前岳に着く。→ ここからはヒヨドリ越えなみの急坂・悪路となる。山道は下は岩と石ころ木の根っこ、枝が行く先を阻む。飛び飛び、よろよろ、ぴょんぴょんしながら進む。平生の数倍の神経を使いながらの進行である。汗だくで一回もトイレに行かなかった。すっかり足が重くなってしまう。なかなか着かないのである。 暗くなる寸前、5時に白水鉱泉にやっとの思いでつく。お迎えの車で男池に車をとりに行く。湯布院・川上の梅園の隣の寿別荘(200軒ほどある)に向かう。今日は素敵な女性ずれで(料理してもらう(^^♪)豪華な鍋もの持参である。ほほが紅葉し感激で酒がうまい。今日も健康万歳! 明日はまた元気で由布岳に登るのだ。
by nandemo29
| 2006-11-02 14:59
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