9月22日水俣の矢筈岳(687m)(新九州百名山)へいった。
こんど遅ればせながらGPS・・つまりカーナビを買った。SonyのNub-uという4万8千円のしろものである。いままでは自分で調べてどこへでも行った。九州百名山完登時はもちろん、北海道も東北も北アルプス、関東、関西、四国などなど。 でも年のせいだろうか、ちょっと面倒になってきたのだ。すこしは文明の恩恵も・・・と。 いまのカーナビはワンセグ(テレビ)とオーデオ(音響)に大半のコストがかかっており、カーナビの部分は5万円でしかないという。 5万円でも結構利口者である。答一発。登山口まで181K、2時間半で湯の鶴温泉まで行くという。 途中、時間調整のため徳富蘇峰の記念館によった。月曜日で閉館であったが、親切な市役所の人が開けてくれた。その偉業には改めて驚いたが、その中でも、文久三年生まれ(1863~1957昭和34年)で明治11年、15歳のときには同志社に学んだこと。 平均寿命が50歳にもならないころに94歳まで精一杯活躍し、元気だった・・・ということに尽きる。 湯の鶴温泉はひなびた川沿いの10数軒温泉宿であった。 このさきに林道入り口がある。ここに車をとめて、1時間半ほど。林道沿いの方々のカヤのなかにナンバンギセル(ハマウツボ科ナンバンギセル属・・・万葉集ではオモイグサ・・・君は何を思う!)が寄生して咲いていた。 あまり地元の人も登る人は少ないようで結構な藪で荒れている。 でも頂上は格別だ。不知火の海が横たわり、向こうは雲仙天草国立公園・天草半島が広がる。もちろんチッソの工場も。いまはなにごとも無かったように静かな海である。 頂上で出会った熊本の山岳愛好家のmさんがツチトリモチの写真を見せてくれた。初見である。暖地の海岸に近い森林に生える多年草。雌雄異種だが何故か雄株は未発見だ。クロキやハイノキの根に寄生する。もしあなたが雄株を発見したら・・・すごいことになる! 貸切みたいな湯の鶴温泉でゆっくり風呂にいり宿は翌日の白髪登山にそなえ人吉へ向かう。5万円のカーナビでも結構便利である。
by nandemo29
| 2008-09-29 14:04
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