名キャスター・反骨の人、尊敬する人の一人、筑紫哲也が亡くなった。で・・・いろいろ考えてみた。
「棺を覆うてこと定まる」。さすがに彼の業績に沢山の追悼の番組が放映され記事が書かれた。立派な経歴である。 でも・・とこちらも斜視で考える!肺がんのことなど! 多事争論・・あれやこれや、やぶにらみ、おっとどっこい!!・・・と反骨精神を貫いた人だった。 なんで?その源は?と聞かれ「昭和10年生まれだから・・・」と答えたそうだ。 10歳・四年生で敗戦を迎え、戦前・戦後のいろんなことを見てきたからだそうである。 たまたまだが我輩と同年齢であった。時代はすれ違うが日田市でもしばらく過ごした・・・こともあり、親しみがあった。(でも・・名門生まれの彼はエリートだったのだろう。高校進学はさっさと東京へとづらかっている) 教育勅語を暗記させられた最後の学年だ(当時国民学校3年での必須項目であった。ちょっとわるさをすると、小学生の身で奉安殿の前に砂利の上に座らされた、天皇の赤子だと!なべて連帯責任だった)。 その反動で個の精神がうまれ、国家の巨悪、企業の欺瞞、、胡散臭いものへの徹底した反骨精神が涵養された世代かもしれない・・・なるほど!と我ながら思ったものだ。 18年間もキャスターをやったそうだが、早寝早起きの輩としては、めったにお目にかかることはなかったし、昔はむしろ11PMの大橋巨泉を面白く見ていた。その後はせいぜい久米宏の番組であり、今の報道ステーションになってからは見ることはめったに無い。もう、おねんねの時間である。 功罪が論じられているが、小生に言わせれば大罪がタダひとつある。タバコの害を認識できなかったことだろう。一日3箱も吸って体に良い訳はないはず・・という簡単な事が理解できなかった。それだけで彼を尊重、敬愛することはできない。馬鹿だったのじゃないかと思う。 今,巷間では大麻などの麻薬汚染が蔓延しつつある。タバコも広義でいへば常習性の麻薬の一種である。食道から肺までを毎日煙を吸って真っ黒に汚染していいはずが無いことの理解力に欠けていた、学習能力がなかったというしかない。タバコは政府による政府のための税源であり、広義の搾取である。ちょっと飛躍するが、かってのアヘン戦争なども同種であろう。 カッコ良すぎた人だった。なるほどと思うことをしゃべった。長髪で、ベストドレッサーでもあった。でも「タバコが無ければ人生は暗闇だ」と断言するほどのアホな能力しか持ち合わせなかった。これだけ世の中での轟々たる非難があるのにだ! 彼はガン発病に対しタバコは全く関係ない!ストレスがすべてだと言い張ったそうである。そんなにキャスターであることにストレスがあるなら・・・なぜカッコ良くもっと早く引退しなかったのだろう。 ひとつ歳年上、74歳の大橋巨泉は50代でく引退し、海外で、ゴルフ三昧、贅沢三昧の生活を送っている。 アメリカ、カナダ、ニュージランドなど行く先々にある彼の免税店は日本人観光客でいつも繁盛していた。 彼の心情は太く短く生きたい!であったのかも知れない。タバコぐらい吸わなきゃ!多くのやくざもそうである。それもいい。人それぞれだ。(小生の中学時代の同級生にヤクザになった男が二人いた。かっこよかった。でもいづれも早く50代で死んだ) しかし死ねばそれで人生はエンドである。 いまフツーの男で、平均寿命の80歳ほどまで元気で生きていけないのは全くの不精、不摂生の結果でしかないだろう。 同い年の小生が110歳でこの世におさらばするときには、マスコミで騒がれることはおろか、まわりの誰一人、話題にすることは無いだろうナ・・・と考えた。
by nandemo29
| 2008-11-15 17:18
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